« 水戸市民音楽祭 | トップページ | 自由が丘美術館 »

2007年7月 4日 (水)

N.コスト

Image6_1 N.コストには、どこか惹かれるものがある。しかし、これだけ名前が残っているにしては、演奏される曲、機会が少ない。

コストの功績について、時間をかけて調べたわけでないが、今思いつくままにあげてみる。

・師でもあるソルの音楽の伝承者 「ソルの教則本」のコスト編を出版している。ソルのエチュードからコストが幾つかの曲を選定している。これがセゴビアの「ソルの20の練習曲集」のもとになったと言われている。また、この教則本は、今でも欧州では使われているらしい。

・また、ソルのギター二重奏曲、傑作とされる「幻想曲op.54bis」のコスト編を残した。原曲は旋律と伴奏とパート分けされ、先生と生徒が弾くという感じになっているが、コストは旋律と伴奏を両方のパートに振り分けており、コンサートで演奏される場合は大抵この編曲が使われている。「アンクラージェマン」にも同様なコスト編があり、古くからそちらの方が演奏されている。

・マカロフが主催したギター作曲コンクールで、2位を受賞した。1位は、メルツ。発表の直前にメルツが亡くなったため、メルツが有利になったという説もある。その時、コストが提出したのは次の曲;

 「秋の木の葉」 「交響的幻想曲」 「シルフェの狩猟」 「大セレナーデ」

秋の木の葉は12のワルツ集である。No.9のものは村治佳織さんの演奏で有名になったが、他はほとんど演奏されない。この中では、大セレナーデが有名でしばしば演奏される。しかし、個人的には更にもっといい曲が沢山あると感じている。

・コスト自身の25曲からなるエチュード集 稲垣稔さんによれば、コストは小品が特に魅力的とのこと。 今度、中村俊三さんがこの曲集から9月にアコラで演奏する。生で聴く機会は少ないので貴重な機会となると思う。

・晩年になって、ド・ヴィゼーの曲を5線譜に移しギターで楽しめるよう編曲した。これは、現在のセンスからみても非常に意義が高い仕事だったと思う。

コストのCDはNAXOSから5巻でているが、これで打ち止めだとしたら、残念。その中で、パヴェル・シュタイドルが弾いている第3巻(下の写真)が面白い。シュタイドルは、19世紀ギターを使用し、鬘(かつら)をつけて演奏しているようだ。

Coste3_1

« 水戸市民音楽祭 | トップページ | 自由が丘美術館 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: N.コスト:

« 水戸市民音楽祭 | トップページ | 自由が丘美術館 »

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

無料ブログはココログ