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2010年7月31日 (土)

朗読劇・少年口伝隊一九四五 宮下祥子

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毎日暑いですね。

井上ひさし氏脚本の朗読劇『少年口伝隊一九四五』が新国立劇場で公演されました。
「広島がヒロシマになった日」をテーマにした朗読劇で、2008年の日本ペンクラブの国際フォーラムで新国立劇場演劇研修生の2期生が初演を演じて以来、翌年は3期生が演じ、今回は4期生が朗読しました。

この朗読劇の大きな特徴は、宮下祥子さんの演奏するギター音楽がこの劇の唯一の音楽となっており、客席からも見える舞台の後ろで最初から最後まで演奏していることです。

重苦しいテーマなので、人によっては苦手な方もいるようですが、若い演者達の熱心な朗読・演技により悲惨な中にもどこか生きる希望が感じられ、緊張感をもった音楽がそれをしっかり支えていました。井上ひさし氏が、宮下さんの演奏するF.ソルの悲歌風幻想曲を聴いてインスピレーションを受け、宮下さんを特命でこのような舞台となったそうです。宮下さんの演奏はそれに相応しいもので、大変すばらしく感動的でした。悲歌風幻想曲の冒頭の不協和音から始まり、Aの音が通奏低音のように劇の部分部分で響きます。先日のソルの会の余韻がまだ醒めないのですが、何箇所かで流れる長調のテーマが、また良いです。ソルって本当に凄い。

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約1時間の1幕の朗読劇です。いいメッセージを持っています。広島では有志の方々がこの朗読劇を上演しているようです。14人いれば出来てしまうんですね。また、今年、ドイツでもドイツの劇団によって上演されるようです。今回、TV等の取材もかなりあったようで、これから一般に広まっていくのでしょう。

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終演後、楽屋に宮下さんを訪ねました。ピアニストの高木さんとトークで盛り上がっていました。

◆ ◆ ◆

この朗読劇の音楽に、宮下祥子さんの演奏するF.ソルの悲歌風幻想曲が用いられることとなった理由は何なのでしょうか。井上氏自身がこれ以外は考えられないと言われたそうです。

全くの推測ですが、井上氏が宮下祥子さんの演奏するF.ソルの悲歌風幻想曲に感激したことには間違いはないでしょう。そしてバッハやモーツアルトのような超一流と言われる音楽ではないものの、そこには約二百年後の現在でも感動させるものがあり、ギタリストはこの曲を現在のものとして共感を持って伝えようとしている。このようなことが、ヒロシマの出来事を伝えていくこと、ヒロシマで亡くなった人の替わりに生きるというメッセージに重なったのではないのか、そんなことを想像致しました。

誰も亡くなっていく運命ですが、生きることは何かをすること、人に何かを伝えることなんでしょうね。

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