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2010年11月 3日 (水)

アランブラ宮殿の思い出

「アランブラ宮殿の思い出」は、中学のころ最初に小原聖子の演奏を聴き驚いた。(以下、敬称は略させていただきます。)

こんな曲が弾けたらと思い練習し、何となく弾いてきた。そもそも、若い頃からギターを先生について習ったということはなく独学で長い間やってきました。日々の生活が強度にストレスが掛かるので演奏は自分で楽しむだけで良いと思い、ギターでもストレスを感じるようなことは極力避けてきた。いわば、ギターは生活上のつえのようなものになっています。

アランブラもあらたまって人の演奏を聴いたことはなかった。中学、高校時代は、セゴビアやイエペス、ブリーム、ジョンなどに夢中になったが、今思えばその他の演奏に触れる機会はほとんどなかった。また、もともと演奏を比較したりすることに感心がなかった。良い演奏にあこがれたが、比較して良い悪いということは何故かギターに関してはしてこなかった。

昨晩、youtubeでアランブラを検索し聴いてみた。最初にヒットしたのはジョンだった。相変わらず淡々とした演奏だった。高校時代は一番好きでジョンのLPを蒐集した。イエペスの演奏は高速なトレモロだが、がさがさした演奏でこれはちょっとという感じだ。これは意外、イエペスのトレモロは粒がそろって綺麗と言うのが昔の印象だった。次は、ロメロがヒットした。この演奏は、比較的地味ながら味わいで聞かせる演奏だ。

セゴビアの1927年の演奏というものがあった。これは、昔風の演奏という感じ。低音がもの凄く強調されていた。

このあと、ブリームを聴いた。これは良い。

村治佳織、宮下祥子、河野智美、斉藤明子、日本の女性ギタリスト、どれも過去の大家に比べてそれ以上の繊細なクオリティを持っており感心する。河野智美の演奏はアコラで演奏したものがHPにアップロードされていた。感激。

福田進一はyoutubeでは見つからなかった。配信サイトで一部を流していた。流麗な演奏だが低音が明瞭に聞こえなかった。これは配信の問題と思われる。

良かったのは山下和仁。長調になってからは人によっては荒っぽい演奏と感じるかも知れない。

全体に気になったのは、タレガの楽譜では最後はpppで終わるようになっている。最後の一つ前の和音もそうであり、タレガは大きな音をイメージしていないと思われる。ただし音を4つ重ねているので、単に小さく弾くというものではないのかも知ないが。しかし、ここをやたらと強調した演奏が多く見られた。

また、タレガは、長調なってからのド♯のある部分を3弦で弾くように指定するなど、マニアックな運指を指示しているが、その通りに弾いている人はほとんどいなかった。

セゴビアなど昔の演奏は録音技術によるところも加味しないといけないと思う。

また、1000人クラスのホールでの演奏会を念頭にした演奏家の演奏と、200人以下を対象とした演奏のスタイルには違いがありそうだ。1000人規模ではホールの音響効果を含めて聴く必要があると思う。イエペスや山下の音はその辺を考慮する必要がある。偶然、どちらも新宿厚生年金会館というギターには不向きの会場で、それも一番後ろの方で聞いたが、イエペスのひとつひとつの音、演奏中のハーモニックスなど、また山下の祈祷と祈りなど、幽玄な感じでyoutubeで聴く音、印象とはぜんぜん違っていた。

今度12月12日に宮下祥子の茨城レッスン会があります。受講しようか考慮中ですがアランブラで受講しようかと思います。彼女のアランブラは右手はpimaで演奏するので有名ですが、この曲の命ともいえるフレージングが大変良いことで定評があります。

辛口のレッスンでぼろぼろにいわれるだろうな。

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