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2011年6月 5日 (日)

21世紀のギタリストたち@中村教室

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「21世紀のギタリストたち」というタイトルのCDコンサートが中村ギター教室のスタジオで開催されました。十代から六十代?までの男女、約10名が参加しました。約3時間弱の会でしたが、コンサートというよりは勉強会といった趣でした。

14名のCDを俯瞰した中村先生のパンフレットは大変な仕事だったと思います。3時間に及ぶ内容はとても充実していました。

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前半は9名のギタリスト、後半は中村先生が選んだベスト3プラス2名のCDハイライトを聴きました。間のティータイムは、中村先生と佐藤さんがお茶をサービスしてくださいました。

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楽器、松と杉の違いがクローズアップされました。欧米では杉のほうが普通に使われているとのこと。松は音色、ニュアンス重視の奏者が、杉は音楽表現重視の奏者が使用する傾向にあるとのこと。中村先生は、お茶にたとえ、ギターらしい味わい:渋み、雑味を重視するか、音の強弱の表現を重視するか、奏者のアプローチとの係わりを説明されていました。大体は奏者と楽器がマッチしているのですが、マッチしていないようなケースがこの中にもあるとの指摘がありました。楽器に影響されるのは本意ではないのですが、自分に合った楽器を選ぶのも奏者の力量ということを話されていました。ちなみに、今回ベストに選ばれた奏者は松を使っていました。

また、ギターの音の余韻を重視されていました。

このナクソスのCDは、主要な国際ギターコンクールの優勝者が録音しているが、残念なことに日本人の録音がまだないということで、日本のギター教育については課題があるとのことでした。優秀な人材を見抜いて適切な指導をする、なかなかそういう場面には遭遇しないが、遭遇したときにはそれができる心構えが教育者には必要と話していました。

中村教室にはその候補者が多いとのことで、楽しみです。

ギター界は教育レヴェルが上がっており、また硬直している一般クラシック界とは異なり、ギター界は新しい音楽が日々創作されているなど現在進行形であり、ギター界の未来は明るいとの纏めがありました。

原発問題などで、何かと暗い話題が多いこの頃ですが、クラシックギターは世界が数百年戻ったとしてもそう変わらない世界ですので、まさに今日性のある楽器といえると思います。

今日のイベントはとても有意義でした。

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イベントの後で、アルベニスのキューバのあるギター編曲を見ていただきました。これは、バルエコ編を踏襲したものとのことで、また、バルエコ編には数小節の欠落があるという重大なコメントがありました。実際、その場でピアノ譜と突合せしてくださり、バルエコ編、及び私が持ち込んだ某web版、共に問題があることが分かりました。

著名な版だからと言って鵜呑みにしない態度が必要だと思いました。また、web版は便利だが信用しないで、噂話程度に扱ったほうが良いとのコメントを頂きました。

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.中村先生からのメッセージ;

この10年でのギター演奏のレヴェルが格段に上がっているのは誰しも異論のないところと思います。私自身はかなり古いタイプのギタリストですが、巨匠クラスのギタリストよりも、こうした若いギタリストの方によりいっそう共感を感じます。再三で恐縮ですが、ギターの未来は明るい!

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コメント

 ずいぶんと詳しく今日のCDコンサートの内容、および私の発言を書いてくださいまして、ありがとうございます。当ブログでは、確かにかなり正確に私の話を再現していたでいていて、「そんなこと言った記憶はありません」とは言えないようですね。

 私の教室(兼自宅)でのイヴェントだったので、かなり気楽にしゃべってしまったので、あまり正確でないことや、根拠のはっきりしないこともありますので、そういった点についてはご容赦下さい。

 しかし近年、というより、この10年でのギター演奏のレヴェルが格段に上がっているのは誰しも異論のないところと思います。私自身はかなり古いタイプのギタリストですが、巨匠クラスのギタリストよりも、こうした若いギタリストの方によりいっそう共感を感じます。再三で恐縮ですが、ギターの未来は明るい!

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