北口 功・リサイタルメッセージ
北口 功さんから、2012年1月15日(日)の「ギターリサイタル@アコラ」について、メッセージを頂きました。
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■前半
□使用楽器:松村雅亘2000年製作;
10年にわたり「マイギター」として使用、グランドピアノのような芯の太さと雑味のない明るい音色が、音楽の骨格をくっきりと見せてくれる楽器です。問いと答えで構成されていく音楽展開の妙味を、バロック・古典派・ロマン派の三つの時代様式の作品でお楽しみください。
・バッハ 「ロンド形式のガボット」
イタリアの輝かしいヴァイオリン芸術へのバッハの憧れが見事に結実しています。
・ソル 「グランドソナタ第2番Op.25」 全曲
ギターによる古典派音楽の総本山のように思って永く取り組んでいます。私のギターライフの「課題曲」の一つです
・シューベルト 「郵便馬車」
「セレナーデ」
「仮の宿」
「影法師」
今の私にとって最もホットな曲です。歌詞には、ひとことでは表わしきれない心のひだが盛り込まれていますが、これをシューベルトの音楽がいかなる文学的解説よりも雄弁に伝えてくれます。
■後半
□使用楽器:アルカンヘル・フェルナンデス2007年製作;
スペインのマドリッドのギター製作の伝統を引き継ぐ貴重な作品です。木からしか得られない音の温もりと粘りを、まるでもとからそれしかなかったかのように取り出し、絶妙な「乾いた光沢」をのせて、聞かせてくれます。この楽器で、スペインの4人の作曲家の作品をたっぷりとお楽しみいただきたいと思います。
・ファリャ 「讃歌:ドビュッシーの墓に捧ぐ」
追悼でありながら未来志向、地中海に伝承される旋法とどこかしら北方の海を思わせる響きの出会い、サウンドの多彩さとギター一本への凝集…など、対立軸を豊かに盛り込んだ名作です。
・ホセ 「ギターのためのソナタ」より
第2楽章 メヌエット
第3楽章 悲しいパバーナ
大航海時代以来のマドリッドの栄枯盛衰を、一音楽人ホセの観点から見つめ紡ぎ上げた力作。
・モンポウ 「コンポステラ組曲」より
Ⅲ ゆりかご
Ⅳ レシタティーボ
Ⅴ 歌
巡礼の最終目的地にそびえる大聖堂とそこに広がる「聖地」の空気を伝えてくれているかのようです。
・アルベニス 「伝説(アストゥリアス)」
「カタルーニャ奇想曲」
「セビージャ」
どれも、スペインのわかりやすいパノラマでありながら、ただそれだけに終わらず、聴くほどに深く惹きつけられる曲です。シューベルトの延長ともいえる明晰な詩情、血がしたたり落ちるかのような真剣さ、「許し」を含んだ底抜けの笑み、そうした心を感じずにはいられません。
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演奏者・楽器・作品 この3つの要素が織り成す究極の音空間を、アコラでの生演奏でぜひお楽しみ下さい。
特に、ソルの 「グランドソナタ第2番Op.25」 の全曲演奏はめったに聴けるものではありません。ギター音楽史上、古典の最高傑作をお聴き逃しなく。
1月9日(月)で参加者は締め切らせていただきます。
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